アフィリエイターがやっておくべき健康管理(セルフケア)について、理学療法士の視点からまとめてみました。
ちょっとブログを書くのが楽しくなったので更新頻度が高まっているひつじ♂です。
最近は身体を壊すアフィリエイターの方もよく見かけますが、皆さんはちゃんと身体に気遣いながら作業できていますか?アフィリエイターはずっと同じ姿勢で作業をするという職業柄のため、どうしても首・肩・腰・手を痛めやすいですよね。
そこで今日は元理学療法士という知識を生かして、アフィリエイターの健康管理(セルフケア)についてお話をしたいと思います。自分の身体は資本ですので、きちんと健康に保てるように知識をつけておきましょう。できればここで得た知識を実生活で使えるようにしてもらいたいので、お話しするテーマは1つに絞ります。
テーマは「炎症」です。炎症に対する正しい知識があれば、肩こり・腰痛・腱鞘炎などのアフィリエイター特有の症状を自分で予防&改善(セルフケア)する手がかりになるはずです。
そもそも炎症ってなに?
1.炎症の症状
「そもそも炎症ってなんなんよ」という話をしたいと思います。
炎症っていうのは「痛み・腫脹・発赤・熱感」の4つの症状のことです。例えば包丁で指を切ってしまったら、まず間違いなく痛いし、だんだん切ったところが赤くなり腫れてきて熱も持ちますよね。これが炎症です。
わかりやすく「包丁で指を切った時」という例を出しましたが、こんな重大な怪我をしなくとも炎症は発生します。そう、アフィリ作業中にも炎症は発生する可能性はあるのです。
例えば腱鞘炎なんかがわかりやすいですね。タイピングを張り切りすぎると指に痛みが出て、ひどいと患部が熱を持ちますよね。また、肩こり・腰痛なんかは症状は痛みだけですが、これも立派な炎症症状です。
このようにアフィリする中でも炎症は生じてきます。この炎症に対処する知識を持っているか否かで、健康にアフィリを続けられるかが決まると言っても過言ではないと思っています。
2.炎症の回復過程
炎症についてもう少し詳しく知っておきましょう。
「炎症はどうやって治っていくか」についてもしっておいてもらいたいです。炎症回復は「炎症期」「増殖期」「成熟期」という順に起ります。これを詳しく説明しようとすると僕も読者も発狂しますので、とってもざっくり書かせてもらいます。
- 炎症期:治すための準備をする期間
- 増殖期:治すための工事中
- 成熟期:ほぼ工事完了。あとは補強・塗装するだけ。
このようにして炎症は回復していきます。包丁で指を切った場合で言えば、とにかく患部が痛い&腫れて熱くなるのが炎症期、ちょっとマシになってきたのが増殖期、傷は少し残ってるけどもう痛くないのが成熟期です。
ただ、これはちゃんと治した場合の回復過程です。もしも、ちゃんとした対処ができなかった場合どうなるかを次の項目で知ってもらいましょう。
3.炎症期に無理すると痛みは長期化する
もし炎症期に無理をしちゃうと厄介なことになります。炎症期は「治すための準備期間」でしたよね。傷を治そうと準備しているのに、無理をしてストレスをかけ続けるとぜんぜん傷を治せないばかりか、結果として痛みが長期化してしまいます。
また「包丁で指を切った場合」の例を使いますが、もし切ったばかりの部位をイジイジし続けたらどうなると思います?(イジイジするアイテムは爪楊枝でもピンセットでもオッケー!)。痛んでる部分をイジイジしちゃうと絶対に痛い期間は伸びるし、治りは悪くなりそうですよね?
腰痛・肩こり・腱鞘炎なんかもそれと同じです。強い痛みが出てるくせに「俺は1日アフィリやるんだ!痛みなんかに負けねぇ!」とか言って作業続けてたら、痛みが長期化して治りが悪くなります。
あなたがサイヤ人ならそれでも超回復してさらに強くなるでしょうけど、地球人ならすぐに作業を中断するようにしましょう。そうしないと炎症期はいつまでも終わらず、痛みは治っていきませんよ。
あと痛みが減ってきた(増殖期)からっといって、無理するのも禁物です。まだ体の組織は工事中ですので、そこに茶々を入れると工事は長引きます。せめて痛みが増悪しない範囲で作業をするようにしましょうね。
アフィリエイターにできるセルフケア(炎症の予防編)
ではここからは、アフィリエイターにできるセルフケア(予防編)のお話をしたいと思います。このセルフケアを実践しておけば、「炎症の発生」を予防しやすくなるはずです。
1.作業環境の最適化
よく言われる話ですが作業環境を最適化(Sagyou Environment Optimization:SEO)することはかなり大事です。アフィリエイターならしっかりと自分に合ったSEO対策をしましょう!サーチエンジンばっかり対策してたら身体を壊しますよ!
適切な姿勢が取れるように作業環境を最適化するのです。適切な姿勢というのは、作業中のストレスがうまく分散される姿勢のことで、これを取れるようにしておけば腰痛・肩こりなどに悩まされることは少なくなるはずです。そして適切な姿勢は以下の通り。
- 顔は正面or少し下向き
- 顔〜背筋はまっすぐ
- 肘が机にきちんと置ける(浮いたりしない)
- 太ももが椅子にきちんと置ける(浮いたりしない)
- 足底も全面置ける
この姿勢だと机・背もたれ・椅子・床への接触面積が広くなり、満遍なく体重が分散されるため、身体へのストレスが最小限になります
また、姿勢をまっすぐ保っておくと余計なところにストレスがかかるのを防げます。(顔が前に突き出たりしていると頭の重みが肩にかかって肩こりの原因になりますし、背中が丸まっていると背中の筋肉が過度に伸ばされたりして腰痛の原因になったりします。原因はこれだけではありませんが、書ききれないので割愛)
この適切な姿勢を楽に保てるように、作業環境の最適化をしていきましょう。
机と椅子の高さは最適ですか?これらをきちんと調整して、肘・太もも・足底が全面接地できるように工夫をしましょう。肘が少しでも浮いていると肩に腕の重さがかかって肩こりの原因になりますし、太もも・足底が浮いていると足の重みが腰にかかって腰痛になりやすいです。
背もたれに隙間なくもたれられますか?人間の背骨はS字にカーブしているので、背もたれにしっかりもたれても必ず隙間ができてしまいます。なのでこの隙間はクッションを使って埋めましょう。そうすると接触面積が増えて腰も楽になります。
ディスプレイの高さはどうですか?あまりに高い位置にあると、首が上を向いて肩こりの原因になりやすいので注意です。顔の正面〜やや下方あたりに持ってきてあげましょう。
キーボードは軽い力で押せますか?強い押し込みが必要なキーボードだとタイピングに力が入りがちで、腱鞘炎を誘発します。「カタカタカタターーン」とよくやってるあなた、気をつけてくださいね。
このようにして作業環境の最適化をしっかりしておけば、身体にかかる負担は最小限になり、痛み(炎症)の発生を予防できるはずです。
2.こまめに体位変換をして徐圧する
いくら作業環境の最適化(SEO対策)をして適切な姿勢を楽に取れるようにしても、ストレスの蓄積は発生します。もちろんSEO対策前よりはストレスの蓄積はいくらかマシになりますが、確実にストレスは溜まっていくので、放置すればいずれ痛みが出ます。
そうなる前に、徐圧してストレスをリセットしましょう。
そもそも痛みが発生する原因は、1カ所にストレスがかかり続けるからです。例えばつま先立ちを1時間するのを想像してみてください。絶対つま先が痛くなりそうでしょう?これはストレス(体重)がつま先にしかかからず、逃げ場がないからです。
それと同じで、たとえ適切な姿勢であっても同じ姿勢で作業し続けていると、首・肩・腰などの限られた部位にストレス(体重)が集中してしまい、痛みへとつながります。
じゃあどうするのか?ストレスが蓄積する前にリセットしてしまうのです。
例えば、人間は寝ている間に30回は寝返りをするとも言われますが、これもストレスを分散してリセットさせているのです。それに習って、こまめに座り直したり・立ち上がったりして姿勢を変換することで、局所に溜まっていたストレスを分散してリセットするようにしてみましょう。
また以下のような猫体操(身体をぐーっと丸めてからぐーっと伸ばす)を椅子に座りながら小まめにやると、ストレス分散に繋がりすごく効果的です。
このようにして「ストレスのリセット」を意識できるようになると痛みの発生はかなり予防できるようになるはずです。
3.作業に休息を設けるように
作業には必ず休憩を設けましょう。連続作業ダメ、絶対!
僕も集中しすぎて時間を忘れ、作業に没頭してしまうタイプなのですが、そうすると気づけば腰が痛くなってます。そしてしばらく座れないので作業はお預けとなり、結局は作業効率が落ちます。
そうなるくらいなら、先に休憩をしてしまうようにしましょう。1記事書いたら30分はウォーキングに行くとか、1時間作業したらベッドで寝転んでTwitter見るとか、とにかく身体を休める時間をこまめに作ってあげましょう。
これを怠っているといつか故障して、しばらくアフィリどころではなくなってしまうなんてこともあり得ます。作業効率を上げるためだと思って、積極的に休息をとりましょう。
4.体位を完全に変えてみる
「休憩なんてしたくない!3時間ほど作業したけどまだまだ作業したりない」という時には、作業する体位を完全に変えてみることをおすすめします。
2〜3時間も座りっぱなしで作業すると体はお疲れモードです。いくらSEO対策やストレス分散をしたからって、疲れは必ず溜まっています。(特にあなたがよく痛めやすい部分に)。それでも作業したりないなら体位変換をしましょう。
特におすすめは寝アフィリ。座位でアフィリを続けると、頸部・腰部にどうしても負担がかかりますが、寝転んでしまえばそれは開放されます。(高反発マクラ&クッションの使用を推奨)
寝ながらでもスマホで情報収集は十分できるし、メモ帳で記事を書くこともできるし、本気を出せばパソコン作業だってできます。なので、座りすぎたなーと思ったら寝アフィリに移行して、頸部や腰部のストレスを取ってやるのをおすすめします。
ちなみに座アフィリ→スタンディングアフィリという選択肢もありますけど、同じ頸部・腰部に負担がかかりやすいので、一概には推奨できません(人によるので「それのほうが楽!」というならアリです。
アフィリエイターにできるセルフケア(炎症の治療編)
もし炎症が発生してしまった場合の対処法も紹介しておきましょう。といっても僕らにできることはかなり限られているんですが、その限られたことができるか否かで、治りが良くなるかが決まってきます。
1.とにかく炎症部位を休ませることを最優先
炎症(痛み)が発生したら、とにかく炎症部位を休ませることに専念しましょう。この時期に無理をすると炎症が長引いてしまい、余計に身体を壊します。積極的な休息が必要です。
でも休ませるのは炎症部位だけです。アフィリエイターならちゃんと頭と手を動かして作業するようにしてくださいね?←
例えば、腱鞘炎でマウスを触るのも痛いという時はしばらくマウスは触らないように。代わりに音声入力やスマホ入力などを駆使し、できるだけ痛くないような手段を使って作業をするようにしましょう。
腰痛が酷くなって5分座ってるだけでも辛いという人は、しばらく座るのをやめてみて、寝アフィリか立ちアフィリを試しましょう。ある程度期間をおいて症状が良くなったと実感できれば、また座アフィリを試してみればいいと思います。
このように、炎症が発生したらとにかく休息して痛みが引いていくのを待ちましょう。それが我々にできる最大のセルフケアです。
2.二次障害を予防するべし
炎症部位を休ませる以外にももうひとつだけできることがあります。それが「2次障害の予防」です。
2次障害とは、1次障害(病気や怪我)によって引き起こされる更なる障害や痛みのことです。例えば「腰痛」が1次障害だとすれば、「腰痛に伴い周りの筋肉が強張って痛い」「腰痛のせいでなんとなく体がだるい」などが2次障害になります。
つまり簡単に言いてしまうと、腰痛・肩こりのせいで関係ないところが痛い&だるい状態が2次障害です。
1次障害に対しては休息くらいしかアプローチはないのですが、この2次障害はセルフケアでなんとか改善させることはできます。その手っ取り早い手段がストレッチ・マッサージ・運動です。
例えば筋肉をストレッチしたりマッサージしたりすれば、筋肉のリラックスを促して「2次障害による痛み」を和らげることが期待されます。あんまりやりすぎると逆に体を痛めてしまいますが、気持ちが良いと感じる範囲でストレッチやマッサージを行うと良いでしょう。
あとは運動。運動をすると血行が促進されるので筋肉に溜まっている疲労物質が流れていくことも期待されます。もちろん筋肉への影響だけじゃなく、運動は循環器・呼吸器にも良いストレスを与えられるので、身体を健康に保つことにも一役買ってくれます。作業の合間にウォーキングを取り入れるだけでも体調が少し変わってくるかもしれませんよ?
他にもお風呂にゆっくり浸かったりすることでも疲労は抜けていきますので、お風呂でゆっくり作業休息するのはありだと思います。
まとめ
アフィリエイターの特有の症状(肩こり・腰痛・腱鞘炎など)はすべて使いすぎからくるものです。使いすぎる→炎症(痛み)がおきる→我慢して作業→炎症が治まらないといった悪いサイクルに入ってしまっている人も多いと思います。
これからはセルフケアで炎症(痛み)の発生を予防し、たとえ炎症が出てきたとしても積極的な休息をとって悪いサイクルに入ることだけは防ぐようにしましょう。
この意識付けさえしておけば、アフィリエイトで身体を壊すことは少なくなるはずです。あとは適度な運動時間を設けて、バランスの良い食事に気を使っていれば、健康管理は完璧ですね。それについてはまたいつか記事にしたいと思います(遠い目
おわり。